はじめに
帰国子女枠での中学受験を考えるとき、意外と見落としがちなのが出願に必要な書類です。
特に「海外在留証明」や「勤務証明」など、海外にいた経緯をきちんと示すための書類は、受験準備の中でもとても重要です。
我が家も帰国直後に受験準備を始めましたが、書類の用意で困った出来事がありました。今回はその体験を踏まえて、帰国受験で注意すべき必要書類の準備についてお伝えします。
帰国受験に必要な海外在留証明とは
なぜ必要なのか
帰国生枠の受験では、必ずといっていいほど「親の海外赴任に帯同していたこと」を証明する書類が求められます。
これは「個人の留学」ではなく、あくまで「親の仕事の都合で滞在していた」という点を明確にするためです。(個人の留学では帰国子女枠での受験は認められないことがほとんどです)
どんな書類が求められるか
学校によって要求される書類は異なりますが、主なものは次の2つです。
- ◎海外在留証明:各学校が用意した専用の証明書式(勤務先に記入を依頼)
- ◯海外で在学していた学校の成績表(もしくは在学証明書)
海外在留証明は、勤務先に記入してもらうことで、「誰が」「どの会社の仕事で」「どの国に」「どのくらい」滞在していたのかを裏付けられる最も重要な書類となり、ほとんどすべての学校で出願書類として要求されます。
我が家の困った体験
夫の転職と海外在留証明の壁
わが家では、夫が帰国後まもなく転職することになりました。
そのため、出願の時点では海外赴任時の勤務先とは別の会社に所属していたのです。
ほとんどの学校は「海外赴任を命じた会社に指定の書式で証明書を書いてもらう」形式。
しかし、すでに退職済みの会社に「証明してください」と頼むのは気が引けましたし、受け入れてもらえるかどうかも不明でした。
頼めばもしかすると発行してくれたのかもしれませんが、退職後にお願いするのは正直ハードルが高いと感じました
日本大使館で取得していた在留証明に救われた
そこで役立ったのが、帰国前に日本大使館で取得していた在留証明でした。
「もしかすると必要になるかも」と思い、念のため取っておいたのです。
結果として、出願したすべての学校が、
◯日本大使館発行の在留証明
◯就労ビザ(労働許可証・Employment pass)関連のコピー
を提出することで受け付けてくれました。
書類準備の注意点
大使館発行の在留証明を帰国前に取得しておく
- * 日本大使館・領事館で発行可能
- * 滞在期間・滞在理由を公的に証明できる
- * ほとんどの学校で使用できるため、取得しておくと安心
帰国後に在留証明を取得するのはかなり難しいので、必ず帰国前に取ったほうがよいです
海外勤務の証明となる書類も保管
- * 就労ビザ関連の書類
- * 海外赴任命令書
- * 給与明細や会社発行の滞在証明
これらは「親が仕事で滞在していた」ことを示す証拠になります。
学校ごとに要求は違う
ある学校は「大使館の在留証明だけでOK」でも、別の学校は「その他の勤務証明が必要」という場合もあります。
書類を揃えるのも時間がかかりますから、出願前に焦らないよう、夏頃には学校に問い合わせて必要書類を確認し、余裕を持って準備することが大切です。
これから受験するご家庭へのアドバイス
転職や退職など、想定外の出来事があるかもしれませんし、帰国前に取得できる証明書はなるべく取得・保管しておいたほうがよいです。
◯証明書は複数確保する:在留証明はもちろん、勤務証明も合わせて残しておく。さらに通学先の学校の成績表や在学証明書なども揃えておくと安心。
◯早めの準備が鍵:帰国直前はバタバタするので、できれば帰国が決まったらすぐに準備を意識しておくと良いです。
まとめ
帰国受験では海外在留証明は必須。海外在留・勤務の証明となりそうな書類はすべて取っておいたほうがよいです。
- ◯大使館発行の在留証明は必ず帰国前に取得しておく
- ◯勤務先が発行する証明書類やビザ関連のコピー・通学先関連の証明書も保管しておく
- ◯学校ごとに書式や条件が違うので、要項を事前に確認
これらを準備しておけば、出願できない!ということはないと思います。
わが家の体験が、これから帰国受験を考えているご家庭のお役に立てば嬉しいです。


